キャラ思惑:迷宮救助録


ユハビィ:運命に導かれし主人公
実際のゲームには登場しないキャラクター。本来ならばポケモンの世界に来る事無く事故死するはずだったが、迷宮救助録という物語が展開する世界では如何言う訳かポケモン世界に導かれる。

ネタバレ:ポケモンの世界へは、ホウオウが導いた。ユハビィはミュウの余計な行動の所為で本来とは違った運命を辿っており、そのためかなり世界を狂わせるチカラを持っていると判断された。ホウオウはそこに目を付けて彼女を舞台に上がらせたが、結果としてそれが原因でホウオウは散る事となった。

作者思惑:実際のゲームとは異なり、キュウコンと非常に親密な関係を築いた状態で物語が始まる。なのでアーティは一生友達。

アーティ:友情優先型パートナー

ユハビィが本来登場しないキャラクターであるに対し、アーティは実際のゲーム中のパートナーと同一存在である。ユハビィに恋愛感情を殆ど抱かないのは、実際のゲームに忠実な行動なので特に不思議なことではない。友情バンザイ。

余談だが、それに不足を感じたプレイヤーの大半が主人公×パートナーと言う図式を完成させたのは言うまでも無い。

ピカチュウ:本来主人公であった存在
ユハビィは、この世界に於いて『主人公』としては認められていない、完全な『イレギュラー』である。なので、空いている『主人公』の位置にピカチュウと言う存在が誕生した。物語中では主人公的な行動は全てユハビィが代行してしまうので暇になりがちだったが、その代わりアーティに片思いと言う奇妙な設定が付随している。

作者思惑:ユハビィ×キュウコンがオフィシャルな設定なので、アーティのために穴埋め的に登場させてみた。

FLB:伝説の噛ませ犬

ゲーム中でも立派に噛ませ犬と化した彼らは、迷宮救助録の彼らと言うまでも無く同一存在。しっかり噛ませ犬やってもらいました。

作者思惑:でも噛ませばっかりでは哀れ過ぎるので、『あまり目立たせない』と言う方向で最後のほうまで頑張ってもらいました。
…目立たな過ぎた感もあるけど。でも、一応アーティが救助隊を目指すキッカケになった存在なので、これはかなり重要な存在でもある。

キュウコン:九尾の大妖狐
ゲーム中ではただの呪い役/ミスリーダーと化していたのを不満に思った作者の手によって、キュウコンは『天才』『大妖狐』『ヘタレ』など数々の名誉(一部不名誉)な称号を手にいれた。

作者思惑:サーナイトが悪役と言う設定なので、ユハビィをポケモンに変えたのは必然的にキュウコンとなり、そこからユハビィをポケモンに変えざるを得なかった事情云々を付加して物語を展開した。
その課程でユハビィとキュウコンは結婚しているかの如く親密であると言う設定が生まれ、アーティを押しのけて正式なパートナーと化すに至る。

サーナイト:暴走から和解へ
サーナイトとゲンガーの関係はゲーム中と同様にするのが人情、と言う事でサーナイトが悪役になるために都合の良い設定『暴走している』をキーワードに物語を構築。今振り返ると非常に面倒くさかった。こんな形にでも結局まとまるまで百時間以上掛かってるのは言うまでも無い。

作者思惑:実は悪くなかった、とかそういう悪役は好きじゃない。しかし、ゲンガーのパートナーである以上『絶対悪』には出来ない、と言うことで非常に難儀した。その結果、絶対悪をホウオウに譲る形でまとまったのだが、そもそも迷宮シリーズに於いて悪の定義が怪しい。
と言うのもポケモンは『絶対悪』をタブー視する傾向があるので、此処まで踏ん切りを付けるには色々思うところがあったわけで。(でも『死』ネタは実はタブー視されてないので、その辺の許容性がこれを後押しした感じ)

ホウオウ:不滅の虹翼
悪役の魅力は、その悪のスケールと言っても過言ではない。そしてそのスケールは、悪の道に走るキッカケの大きさに比例して大きくなるのである。ホウオウの『不死』、『無限の命』は、その点から見て非常に好都合な設定だった。死なないから、ずっと昔から全てを見知ってしまっているからこそ、常人には理解できない発想をするのである。

ミュウ:全てを見守り消え逝く代行者
全てのポケモンの始祖と言う本家シリーズの設定がまさしく世界を見守る者に相応しかったので抜擢。その上を行くアルセウスがミュウを作り出し、ミュウから派生してポケモンが生まれたと言うオリジナル設定でつじつまを合わせて物語を構築した。が、結局はその通りには行かず、ミュウがアルセウスの分身で在るのは事実でありながら、しかしそれを証明する材料が皆無で、ミュウだけがその真実に奔走している、と言った感じ。

作者思惑:何が悪で何が正義かなんて如何でも良いが、少なからずミュウの言葉は全て『真実』で『核心』。


戻る inserted by FC2 system