<魔法が徐々に認知されるようになった世界> この世界には、スキルと呼ばれる魔法が存在している。 それは最近発見された新しい法則で、既存の物理法則などを根底から揺るがした世界の革命でもあった。 以後、各国はスキルを研究するために、国内に沢山のスキル研究機関を設立した。表向きは学園として機能するゼンカたちの通う学校も、真の姿はスキル研究機関なのである。 しかし、スキルは誰でも使えるものではない。 一般に超能力者と呼ばれる潜在能力の高い者達以外、成熟してしまった人間はほぼそれを扱う事が不可能なのである。 それ故、自国内でスキル使いを育成するためにも、この学園の様なスキル研究機関は必ず必要になってくるのであるが、逆にそれを認めようとしない人間も多く存在しているのは確かである。 最たる例は警察であり、彼らは自分たちが築いてきた捜査技術が、スキルによって否定されるのを恐れ、故にスキル研究機関を嫌う傾向があるのが現実である。 スキルには数種類の分類がなされている。 しかしスキルによって様々な区分がなされているため、正確な系統分類はほぼ不可能であるのが現状であり、使い手自身が勝手に決めてしまうのが通例である。
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