<魔法が徐々に認知されるようになった世界>
この世界には、スキルと呼ばれる魔法が存在している。
それは最近発見された新しい法則で、既存の物理法則などを根底から揺るがした世界の革命でもあった。
以後、各国はスキルを研究するために、国内に沢山のスキル研究機関を設立した。表向きは学園として機能するゼンカたちの通う学校も、真の姿はスキル研究機関なのである。
しかし、スキルは誰でも使えるものではない。
一般に超能力者と呼ばれる潜在能力の高い者達以外、成熟してしまった人間はほぼそれを扱う事が不可能なのである。
それ故、自国内でスキル使いを育成するためにも、この学園の様なスキル研究機関は必ず必要になってくるのであるが、逆にそれを認めようとしない人間も多く存在しているのは確かである。
最たる例は警察であり、彼らは自分たちが築いてきた捜査技術が、スキルによって否定されるのを恐れ、故にスキル研究機関を嫌う傾向があるのが現実である。

スキルには数種類の分類がなされている。
しかしスキルによって様々な区分がなされているため、正確な系統分類はほぼ不可能であるのが現状であり、使い手自身が勝手に決めてしまうのが通例である。

攻撃系防御系異常系
スキルによって高いエネルギーを発生させ、対象を攻撃するスキルの系統。
さらに細かい区分は、遠距離攻撃、近距離攻撃、遠隔攻撃の3種類。
また、雷や水を呼び出したりする点では召喚系、麻痺などを付加する点で異常系の能力を持っており、区別が難しい。
シールドを展開したり、攻撃のエネルギーを打ち消したり、受け流したりするスキルの系統。
直接盾を召喚する場合は防御系でありながら召喚系の能力にも区分される。
催眠や麻痺などの状態異常を引き起こしたり、逆にそれらの異常を治療したり、対象の身体能力を一時的に強化したりするスキルの系統。
さらに細かい区分は、異常付加、能力強化、回復の3種類。

召喚系空間系区分不能系
異空間にスキルによって契約したモノを保管しておき、必要なときにそれを取り出したりするスキルの系統。
空間系スキルとの区別が難しい。
さらに細かい区分は、武器召喚系、精霊召喚系の2種類。
異空間を作り出す、最も特異な系統。
異空間に対象を閉じ込めたり、壁を通り抜けたり、瞬間移動が可能な系統である。
召喚系と密接な関係を持っている。
基本的な5種類の系統のどれにも属さない魔法の系統。
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